Feel Japan by Bike 自転車で散歩…

1999年12月6日 曇り

ヌアディブー(Nouadhibou)にもう一日いることを止め、今日出発するモーリタニア鉄道でシューム(Choum)へ行く事にする。

4kmで駅に着く。

3時間前に到着するけれど、待っている人は自分しかいない。

時間が経つにつれ、少しずつ移動屋台やチケット販売員が来る。

コンクリートの建物が1つだけで、周りは砂の海に囲まれ、プラットフォームもない。

一瞬本当に駅なのかと目を疑うほど。

自転車は1,500ウギアも取られ、疑う。

領収書も切って貰ったけれど、なんだか怪しい。

 

15時前には砂漠の中に敷かれた鉄路の端にいっぱい人が待つ。

そして一番後ろに客車を1両つないだ長い長い鉄鉱石運搬貨物列車が入線する。

長すぎて先頭車が砂漠の彼方の地平線と同化している。

 

貨車は思った以上に大きく、また壁も高い。

よじ登るのに非常に苦労する。

何度も往復して壁を乗り越えて運び入れる。

盗難に気を遣う余裕もない。

自転車は手伝って貰って載せる。

 

貨車が走り始めてすぐに非常に乗り心地の悪いものだと気づく。

人ではなく鉄鉱石の運搬目的なので、当然乗り心地は考慮されていないのだろうけど、それにしても揺れが半端ない。

貨車の中は、鉄鉱石の残りや粉塵が無数にあり、鉄くさい。

スピードを出すと粉塵を巻き上げ、カオス状態。

左右にマグニチュード5.0ほどの揺れ。

 

自転車は最初、タイヤを挟んで立てかけるけれど、とてもそんなんでは持ちこたえられず、仕方なく横たえる。

リヤディレーラーの破損を恐れる。

鉄鉱石の粉塵に加え、砂埃がもうもうと立つ。

 

ヌアディブーの駅を出発し、入り江の船の墓場を通り過ぎ、一昨日に通過したモーリタニアのイミグレーションをすり抜ける。

かの、ミリタリー・エスコートで一緒に地雷地帯を抜けた、ガーナへ向かう組と英国の中古車販売組がなつかしも鉄道と併走していて、それぞれアクラ(Accra)とヌアクショット(Nouakchott)を目指していた。

 

それにしても揺れる。

轟音も凄まじい。

人も満載で皆、身じろぎ一つせず、じっと耐えている。

砂漠の中を進む貨車に乗るなんて、ロマンティックな世界をちょっと期待したけれど、実際は真逆で、まさに苦行。

 

19時には暗くなる。

皆、全身を覆って横になる。

 

途中、1箇所、どこかに停車し、たくさんの人が降りる。

同乗のモーリタニア人に、鉄道の北側には地雷が埋まっていると説明される。

 

そこから7時間ほど、漆黒の闇の中、全身・荷物・自転車全て鉄鉱石の鉄粉まみれになりながら3時にシュームに到着する。

 

そのままジャンダルマに連れて行かれ、そこで寝る。

 

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Nouadhibou →(by rail)→ Choum     
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