Feel Japan by Bike 自転車で散歩…

1999年12月7日 晴れ

苦悩を極める7th leg.4、難関は更に続く。

 

夜が明けて、見渡すと音が全くしない、時間が止まったような荒涼とした風景が広がる。

太古の世界みたい。

ここだけ世界の時計から置き去りにされたような感じを受ける。

 

8時にアタック開始。

9割の人が不可能だと言っていたこのルートに果敢にも挑む。

しかし、それがいかに無謀であったかすぐに思い知る。

非常に厳しいものとすぐに悟る。

 

とりあえずアキ(Aqui)という村らしきものを目指すけれど、コースアウトしてしまう。

砂漠にはいくつも消えかかった轍があり、明確な道というものがない。

コンパスとGPSのみが頼り。

 

ショーム(Choum)から10kmほどは何とか乗るけれど、あとはほとんど手押しになる。

 

左手には台地のような山の様なのが連なり、いかにも鉄が多そうな山が多い。

 

それにしても厳しい。

つらい。

15cmはタイヤごと砂に埋もれるのは珍しくない。

ジャンダルマに3日はかかると言われた理由が分かる。

自重と積載荷物で100kgを超える自転車では、ここは3日でも無理だろう。

もはやサイクリングではない。

 

乗っても手で押しても同じスピードで、16時30分でたったの35.5kmしか進んでいない。

この後2つコルを越えなければならない。

 

このまま手押しで進むか、アタール(Atar)を目指す車をヒッチするか一晩考えることにする。

 

サソリや毒蛇の危険を考え、砂漠の上にはテントは張らないことにする。

 

砂漠の中に横たわる大きな鯨の背中のような岩の上に寝転び、夜空を仰ぐ。

遠く離れた日本のことを想う。

 

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35km south of Choum  35km    
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