Feel Japan by Bike 自転車で散歩…

原点の経験

世界一周の原点は、1992年に中国の新疆ウイグル自治区庫爾勒~喀什(カシュガル)の約1,100kmを走破に成功できたことでした。

 

これが実質初めての一人での海外で、自転車は現地で人民自転車を調達。

ルートは天山山脈の南縁、タクラマカン砂漠の北の縁を辿る古代シルクロードの「天山南路」です。

 

広大な砂漠を走るルートですが100kmほどおきにオアシスがあります。

オアシスではスイカなどで貴重な水分を補給することができますが、中でも皇帝に献上された西域名産のハミクワは絶品です。

ラグメンと並んで西域を代表する食べ物です。

 

ポプラ並木の続くオアシスを一足出てしまうと過酷な自然と灼熱の大地が地平線まで続きます。

 

右手に天山山脈、左手に広大なタクラマカン砂漠が続く風景は雄大そのもの。

自分の知る陳腐な形容詞では到底表現することができません。

 

天山南路は砂漠だけでなく岩山を越える箇所 (阿克蘇の手前、喀拉玉爾滾[カラユルクン]付近) もありました。

そのピークからはかつては張騫や班超、玄奘が見たであろう景色が眼下に悠然と横たわり、この風景が、経験がそれまで経験したどんな出来事よりも強く心を捉えました。

左手には果てしなく続く砂漠、右手には4,000m~6,000mの天山山脈の山々が壁のように連なる。

 

遠くからは一際目立つタワーのような巨大な山が孫悟空の舞台になった西域らしい雰囲気を一層添え、夜にはその天山山脈の上に、手が届くほど近くに天の川がたなびく。

 

オアシスの路上ではシシカバブを焼く煙が溢れウイグル語が飛び交う。

 

初めての単独海外旅行ということも相まって見るもの全て、何もかもが新鮮でした。

 

 

無事にカシュガルまで走り終えた後、北京に戻った際には早速世界一周の青写真を描くことになるのは必然でした。