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速くなるためのヒント         

もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。


◆Quadrant Analysis(4分割分析)で目標レースに適した練習かをチェックする 2011.10.09
参考文献:ハンター・アレン アンドリュー・コーガン博士・『パワー トレーニング バイブル』・P308-312(仮)
     OVERLANDER株式会社

WKO+というパワーデータの分析ソフトには、Quadrant Analysis(4分割分析)というグラフ表示機能があり、これを使うと目標レースの特性に合わせた練習ができているかどうかがチェックできる。4分割分析は「FTPレベルのパワー*」と「いつも通りの自然なケイデンス(例:80rpm)」を基準に、パワーの出し方を「トルク(力)が高いか低いか」×「ケイデンスが高いか低いか」を組み合わせ4通りに分類するためツールと言える。同じ300Wのパワーを出していても、力とケイデンスの組み合わせ次第で速筋と遅筋の動員比率**は大きく変わるので、体(特に『筋グリコーゲン』の消費量)に与える影響***が全く違うが、それを調べられるわけだ。

*FTPを超えると速筋の動員比率が顕著に上がる
**トルクが大きくなるほど速筋比率の動員比率は高くなる
***速筋の動員比率が高いほど筋グリコーゲンの消費が高まる

レースのデータと練習のデータを4分割分析で比較する時のチェックポイントには以下のようなものがある。

「レース同様のトルクとケイデンスの組み合わせでパワーを出せているか?」
→レースのコースや性質によって必要となるトルクとケイデンスが大幅に異なるので、なるべくレースで必要となる組み合わせで練習する方がよい。

「レースと同じレベルのパワーを出せているか(特にFTP越えの割合)」
→レースでFTP越えの比率が高いのに、FTP以下でばかり練習していていはレースの時に耐えられない。レースで必要となるパワーレベルを練習の時も再現するのがベスト。

「レースと同じ範囲の変動幅(ばらつき)でパワーを出す練習が出来ているか?」
→筋グリコーゲンはパワーの変動幅が大きい時に一番激しく浪費する。レース固有の変動幅(ばらつき)がかなり広いようであれば、練習メニューにそれを反映させた方がよい。

上記チェックポイントがレースと練習で全く違えば、レース固有のニーズと違った練習内容ということになり、レース対策としては質的に適当ではない可能性がある。4分割分析は、他の手法ではわからない「運動の質」を比較検証できるので、うまく活用すれば練習の質を高めることができる優れものの分析ツールと言える。
(補足情報)4分割分析のグラフはゴールデンチーターではPF/PVのタブで表示されるグラフと同じ



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